『男はつらいよ』シリーズに関する書籍、CD、グッズを紹介しています。シリーズ評論などの書籍から、渥美清をはじめとする出演者たちの著作や関連書籍についても取り上げています。
寅さんファン必読!管理人の推薦図書(2冊)
渥美清のミステリアスな素顔に迫る渥美清評伝の決定版
若き日の渥美清と親交があった評論家・小林信彦による渥美清評伝。小林曰く、素顔の渥美清はリアリストで神経質、さらに、人を寄せ付けない雰囲気があるという。人情味あふれる「寅さん」の印象とは真逆の人物像だが、そんな渥美清のミステリアスな素顔を知ることで「男はつらいよ」シリーズの観方はより一層深いものになるだろう。ブレイク以前の渥美清に多くのページが割かれており、この時期の渥美清をここまで丹念に記した本は他にない。渥美清のプライベートにも迫った読み応え十分の名著。
映画史・芸能史の観点から寅さんをマニアックに評論
映画評論家・佐藤忠雄による「男はつらいよ」作品論。映画史・芸能史の観点から「男はつらいよ」シリーズを深く分析する非常にレベルの高い映画評論。特に注目なのは、寅さんはアメリカ西部劇や「股旅もの」からの影響を受けているとする独自の作品論。膨大な映画知識に裏打ちされたマニアックな寅さん論が、流麗な文章で展開される本書はひたすら楽しく面白い。
渥美清関連(12冊)
商品画像 | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
商品名 | 新装版 渥美清 わがフーテン人生 | きょうも涙の日が落ちる―渥美清のフーテン人生論 | 渥美清の伝言 | 渥美清 没後20年 寅さんの向こうに | 男はつらいよ 50周年 わたしの寅さん | 「寅さん」こと渥美清の死生観 | 最後の付き人が見た 渥美清 最後の日々 「寅さん」一四年間の真実 | 風天 渥美清のうた | 知られざる渥美清 | 渥美清 役者もつらいよ | 渥美清 浅草・話芸・寅さん | 寅さんから学んだ大切なこと |
商品リンク |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 | Amazon 楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
渥美清が残した唯一の口述的自伝本
「新装版 渥美清 わがフーテン人生」は渥美清の唯一の口述的自伝。彼の多彩な人生を「サンデー毎日」に連載された半生記からまとめている。彼の幼少期から、俳優を志した理由、結核闘病記、映画「ブワナ・トシの歌」でのアフリカ旅行記、そして「男はつらいよ」のテレビ版の誕生まで、彼の生きざまを深く掘り下げている。難点を挙げると、文体が寅さん口調に脚色されている点。素の渥美清による自伝を期待している人は多少の肩透かしを喰らうもしれないが、内容の面白さは折り紙付きである。
13本の対談&書き下ろしエッセイで浮かび上がる渥美清の人生
「きょうも涙の日が落ちる―渥美清のフーテン人生論」は渥美清の人生とキャリアを網羅した自伝的書物。俳優の道を歩んだ理由、自身の女性観や仕事観、演技についての考えなどを対談やエッセイを通じて語っている。彼の個性的な話術とリアルな口語文体で綴られた13本の対談とエッセイから成るこの本は、渥美清の人生の一端を映し出している。渥美清をより深く知りたい人にとって必読の一冊。
渥美清追悼本の中でも特に読み応えがある一冊
「渥美清の伝言」は、渥美清の没後に放送されたNHKの特別番組『渥美清の伝言』の書籍版。番組に収まりきらなかった貴重なインタビューと番組制作秘話をあわせて一冊にまとめており、番組ディレクターの回想、渥美清インタビュー、第48作『寅次郎紅の花』密着取材、渥美清没後に取材された山田洋次・黒柳徹子・倍賞千恵子ら関係者のインタビューで構成されている。渥美清を知る誰もが「珍しい」「めったにない」と驚いたロケ中の渥美清インタビューでは、「くたびれちゃう」「疲れた」「もう精一杯」という言葉が飛び出し、当時の渥美清の心中をリアルに反映している。
初代おいちゃんの通夜に向かう渥美清のプライベート写真は必見
「渥美清没後20年 寅さんの向こうに」は、渥美清のプライベート写真を含むムック本。「男はつらいよ」シリーズ関係者へのインタビューや、珍しいプライベート写真を通じて渥美清の多面的な人物像が描かれている。特に、初代おいちゃん・森川信の通夜に向かう渥美清の姿はファン必見。写真集としても見ごたえのある本書からは、俳優・渥美清の興味深い一面を垣間見ることができる。
歴代マドンナ26人のインタビューから浮かびあがる“素の渥美清”
「男はつらいよ 50周年 わたしの寅さん」は、映画「男はつらいよ」シリーズ関係者へのインタビューを収録したムック本。歴代マドンナ26人を含む合計56人のインタビューが掲載されており、彼らが語る渥美清の人間味あふれるエピソードを通じて「素の渥美清」を知ることができる。「渥美清没後20年 寅さんの向こうに」の増補改訂版にあたる。
渥美清はいかにしてガンと死に向き合ったか
『「寅さん」こと渥美清の死生観』は、元新聞記者の寺沢秀明氏が、渥美清との8年間にわたる親交を振り返り、渥美清の晩年とその死生観を深く掘り下げたエッセイ。渥美清のプライベートや病との闘い、死に対する考え方が詳述されている。晩年、ガンに苦しんだ渥美清の苦悩や宗教的議論が多く含まれており、渥美清の深い内面を垣間見ることができる。
最後の付き人が克明に綴る渥美清のガン闘病記
『最後の付き人が見た 渥美清 最後の日々』は俳優・渥美清の晩年を綴ったノンフィクション。著者の篠原靖治は、渥美清の逝去直前まで足かけ14年にわたり付き人をつとめた人物で、晩年の渥美清のもっとも近くにいた仕事関係者である。渥美清がひた隠しにしたガンとの闘い、病魔に苦しめられながらも寅次郎を必死に演じていた様子を、付き人の視点から克明に綴る一冊だ。
渥美清の秘かな趣味・俳句を通じて彼の内面を探る
『風天 渥美清のうた』は、俳句を通して渥美清の内面を探るルポルタージュ。渥美清は1973年から俳句を始めており、本書は彼の俳句仲間へのインタビューを通じて、彼のプライベートな一面や孤独への感覚を明らかにすることを試みている。渥美清が残した全221句がすべて収録されており、これらの句を解説することで、渥美清の多面的な人物像が描き出されていく。
渥美清の生涯とキャリアをドラマチックな小説風に綴る
『知られざる渥美清』は、フリージャーナリスト・大下英治による渥美清の人物評伝。徹底した取材と資料調査を基に、ドラマチックな小説風ライティングで彼の生涯を綴っている。渥美清の知られざるエピソードや関係者の言葉を多く取り入れており、彼の全キャリアを網羅している。小林信彦の本「おかしな男」と合わせて読めば、渥美清の生涯とキャリアの主要事実を知ることができる。
本人取材を元にライターがまとめた渥美清の半生記
『渥美清 役者もつらいよ』は、フリーライター・吉岡範明による渥美清に関する半生記。渥美清自身の話を元に吉岡範明が書き下ろしたもので、彼の人生の舞台裏やキャリアについて深く掘り下げている。特に「男はつらいよ」の誕生秘話や彼の生涯を通じた様々なエピソードが収録されており、渥美清のパーソナリティや仕事に対する姿勢を知ることができる。「新装版 渥美清 わがフーテン人生」のベースになっている一冊。
様々な書籍からの引用で構成された渥美清の伝記的評伝
『渥美清 浅草・話芸・寅さん』は、堀切直人による渥美清の伝記的評伝。渥美清の幼少期から浅草フランス座での活躍、そして「男はつらいよ」シリーズでの活躍までを網羅している。本書はさまざまな書籍からの引用で成り立ち、「引用のモザイク」という独特のスタイルを採用している。幼少期の渥美清がどのようにして浪曲や落語を通じて「見えない情景を話術で想像させる芸」の基礎を築いたかなど、彼の芸術的才能の源流を知ることができる。
渥美清が付き人に語った貴重な教えの数々をまとめた言行録
『寅さんから学んだ大切なこと』は、実業家・皆川一による渥美清の言行録。あの渥美清が、ときには銭湯で四時間以上話に付きあわせ、眠れぬ夜には深夜三時でもかまわず電話をかけるほど心を許していた付き人による著作。人との約束、心の平静の保ち方、人生の引き際などに関する渥美清の教えが詳細に語られており、渥美清の処世術、人としての生き方が数多く示されている。
出演者の著作(6冊)
商品画像 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
商品名 | お兄ちゃん | 倍賞千恵子の現場 | 私が愛した渥美清 | さらば友よ | あの人の話 | のんびり行こうよ |
商品リンク |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
倍賞千恵子による渥美清の追悼本
『お兄ちゃん』は、渥美清の死後に倍賞千恵子が書き下ろした渥美清に関するエピソード本。34年間にわたり共演し、公私ともに深い付き合いをしていた倍賞千恵子だからこそ語ることができる、渥美清の素顔が書かれている。渥美清とコンサートで共演した際の貴重な写真をはじめ、二人の深い絆が感じられるエピソードが満載。倍賞千恵子の親しみやすい語り口で書かれたこの本は、ファンにとって貴重な一冊になるだろう。
倍賞千恵子が語る昭和の映画スターたちとの思い出
『倍賞千恵子の現場』は、倍賞千恵子による書き下ろしエッセイ。彼女の長年のキャリアと、「男はつらいよ」シリーズやその他名作映画での経験を通じて得た教訓や逸話が紹介されている。この本は渥美清、高倉健、山田洋次らに関するトピックと、彼女自身の演技論に関する4つの主要トピックで構成されている。倍賞千恵子の視点から渥美清や映画制作の舞台裏を詳しく知ることができる貴重な一冊。
初期寅さんの名脇役・秋野太作(津坂匡章)が語る渥美清の思い出
『私が愛した渥美清』は、秋野太作(津坂匡章)が渥美清との思い出を記した一冊。秋野太作は、初期寅さんにおいてテキ屋の登を演じてシリーズを盛り上げた名脇役。憧れの渥美清を見るためだけに高価なビデオデッキを購入したエピソードや、ドラマ版寅さんの舞台裏の緊張感、そして映画版『男はつらいよ』の誕生背景など、興味深い内容が描かれている。登がいつの間にか『男はつらいよ』シリーズから姿を消した理由についてもしっかり言及されている。
ポンシュウ=関敬六による、渥美清の追悼本
源公=佐藤蛾次郎が振り返る渥美清の思い出
2代目おいちゃん=松村達夫によるエッセイ集
作品論・作品ガイド(14冊)
商品画像 | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
商品名 | みんなの寅さん from 1969 | 町あかりの『男はつらいよ』全作品ガイド | 知識ゼロからの寅さん入門 | 100%寅さん!/別冊宝島 | 50周年! 男はつらいよ ぴあ/ぴあMOOん | 男はつらいよ パーフェクト・ガイド ~寅次郎 全部見せます | 寅さん大全 | 「山田洋次 映画監督50周年」記念企画 寅さん、あなたが愛される理由 | キネマ旬報「男はつらいよ」40周年記念大特集 | 寅さんと麗しのマドンナたち | 男はつらいよ魅力大全 | 男はつらいよ 寅さん読本 | 男はつらいよ フーテンの寅さん25年の足跡 | 「男はつらいよ」の効能書き[全48作]をもっと心に効かせる鑑賞ガイド |
商品リンク |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 | Amazon 楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
寅さん研究の第一人者による分厚い寅さん研究本
『みんなの寅さん from 1969』は、寅さん博士こと佐藤利明氏の寅さん研究を集約した一冊。佐藤氏がこれまで著した寅さん関連の記事や論文を集成し、『男はつらいよ』シリーズ全作品についての詳細な情報と分析を提供している。文化放送のラジオ番組「みんなの寅さん」のオープニングトークや、新聞連載のコラム、論文などが含まれており、シリーズの各作品の背景や影響について深く掘り下げられている。寅さんに関するあらゆる情報を網羅したまさに「寅さん辞典」と言える一冊である。
平成生まれの女性シンガーによる新しいタイプの寅さん本
『町あかりの「男はつらいよ」全作品ガイド』は、昭和歌謡を愛するシンガーソングライター・町あかりによる新しい視点の寅さんシリーズガイド。「男はつらいよ」シリーズ全50作品の見どころが平成生まれの女性ならではの視点・感性で語られている。特に目新しいのはマドンナのファッションに言及した解説。これまでになかった新鮮なアプローチの寅さんガイドである。
寅さんビギナーからマニアまで楽しめるバランスの良い寅さん本
『知識ゼロからの寅さん入門』は、岡村直樹・藤井勝彦による「男はつらいよ」シリーズの解説書。寅さんのキャラクター解説やシリーズ誕生の背景、見どころ、マドンナや登場人物紹介、作品紹介など、寅さんに関する基本的な知識が一通り得られるガイドになっている。「知識ゼロからの~」とあるがシリーズに関するマニアックな情報も紹介しており、初心者から寅さんマニアまで楽しめる内容になっている。
出演者・製作者・寅さんファンが勢ぞろいの楽しいムック本
『100%寅さん!』は、別冊宝島から発売された「男はつらいよ」シリーズに関するムック本。「男はつらいよ」シリーズのお約束をデータベース的にまとめたコンテンツと、監督・出演者・スタッフ・寅さんファンへのインタビューコンテンツの大きく2つの柱で構成されている。インタビュイーには倍賞千恵子、佐藤蛾次郎、長山藍子、山本直純らが登場。山田洋次監督は巻頭メッセージを寄せている。みうらじゅんなど各界の寅さんファンのインタビューも面白い。
全作品のあらすじ&見どころ小冊子が付いたビギナー向けムック本
『50周年! 男はつらいよ ぴあ』は、「男はつらいよ」シリーズ50周年を記念して刊行されたぴあのムック本。寅さんビギナーに焦点を当てており、シリーズの魅力やキャラクター紹介、柴又のガイド、マドンナ紹介などを掲載している。特別付録として全作のあらすじ&見どころをまとめた小冊子が付いている。
バランスの良い寅さんガイド 「寅さんクイズ」がなかなか楽しい
『男はつらいよ パーフェクト・ガイド ~寅次郎 全部見せます』は、NHK出版から発売されたムック本。「男はつらいよ」シリーズの全作品を詳細に紹介している。名場面や名セリフ集、関係者のインタビュー、キャラクター図鑑、マドンナの紹介、ポスターギャラリー、夢のシーン集約など、シリーズの全側面を網羅。意外に楽しめるのは全144問ある「寅さんクイズ」。ビギナーからマニアまで楽しめる一冊。
重箱の隅を突きまくるマニアックな寅さん本
『寅さん大全』は、劇作家・井上ひさし監修による、映画『男はつらいよ』シリーズの詳細を分析した一冊。主要登場人物、人物相関図、マドンナの略歴などの基本情報はもちろんのこと、寅さんの失恋のパターン分析や、マドンナの人相学分析、寅さんの帰宅パターン分析など、他の寅さん本にはない独自観点の調査が光っている。井上ひさしが寄稿した2つのエッセイも収録されている。
映画監督・山本晋也による寅さん全48作品のレビュートーク本
NHK-BSの「男はつらいよ」全48作品放送において視聴者から好評だった、映画監督・山本晋也と渡辺俊雄によるレビュートークを一冊にまとめたもの。映画通である著者2人の視点からの深い分析や、様々な角度からの寅さんトークが展開されている。
1971年の山田洋次×渥美清対談が貴重!キネマ旬報の特別号
キネマ旬報は第1作『男はつらいよ』公開から40周年を記念して『「男はつらいよ」40周年記念大特集』刊行した。1971年の山田洋次・渥美清の特別対談、1993年の渥美清ソロインタビュー、2008年の山田洋次ソロインタビューを含んでおり、ファンにとってはどれも貴重なコンテンツばかり。渥美清の幼少期の思い出や寅さんシリーズの歴史、映画制作における俳優と監督の関係性などが詳しく語られている。
マドンナを切り口に寅さんシリーズの各作品を掘り下げる
『寅さんと麗しのマドンナたち』は、映画「男はつらいよ」シリーズのマドンナを軸に各作品を深く掘り下げるシリーズガイド。各マドンナの人物設定や言動を分析することで、山田洋次監督の思想や作品のテーマを明らかにしようと試みる。巻末には山田洋次監督へのインタビューや、第44作『寅次郎の告白』ロケの密着ルポも収録されている。
山田洋次がシリーズ最終回の構想を語る貴重なインタビュー付き
『男はつらいよ魅力大全』は、映画評論家・吉村英夫氏による寅さんシリーズの評論本。1992年刊行。シリーズ45作品を様々な視点から詳細に解説し、寅さんのキャラクターや作品の変遷について深く掘り下げている。注目すべきは山田洋次監督へのインタビュー。第45作の公開当時、山田洋次監督がシリーズの最終回をどのように考えていたのかを知ることができる貴重な資料となっている。
男はつらいよのあらすじを中心にまとめた作品ガイド
『男はつらいよ 寅さん読本』は、「男はつらいよ」シリーズのあらすじと出演者情報を簡潔にまとめた一冊。各作品の場面写真と約1,000文字のあらすじのほか、寅さん関係者による26本のエッセイが掲載されている。執筆者は山田洋次、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、竹下景子、前田吟、下條正巳、笠智衆、佐藤蛾次郎、太宰久雄。タコ社長こと太宰久雄のシュールなエッセイは一度読んでおいて損はない。
シリーズ25周年を記念して刊行された松竹企画・監修のムック本
『男はつらいよ フーテンの寅さん25年の足跡』は、「男はつらいよ」シリーズ25周年を記念して松竹株式会社が企画・監修したムック本。47作までの各作品の特徴やテーマを紹介している。装丁や編集がやや雑な印象で見どころの少ないムック本になっている。
寅さんをサプリに見立てた新しいタイプの寅さんガイド
本書は寅さんシリーズ各作品をサプリメントに見立て、効能書きという体裁で各作品の紹介をする新しいタイプの寅さんガイドブック。アイデアは面白いが作品解説の内容はやや薄め。
寅さん関連エッセイ(5冊)
商品画像 | |||||
---|---|---|---|---|---|
商品名 | 朝日新聞版 寅さんの伝言 | 寅さんは生きている | ドキュメント・男はつらいよ 寅さん映画の仕事師たち | 「男はつらいよ」うちあけ話 | 人生で大切なことはみんな「寅さん」に教わった |
商品リンク |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
朝日新聞の寅さん関係者インタビューをまとめた一冊
『朝日新聞版 寅さんの伝言』は、朝日新聞編集委員・小泉信一氏による「男はつらいよ」シリーズ関係者へのインタビュー本。朝日新聞で2年間にわたり連載された90本の記事を集成している。渥美清や歴代マドンナ女優、ゲストスター、脇役など、多くの関係者のエピソードが集められ、彼ら彼女らの視点から渥美清、そして、「男はつらいよ」の世界が描かれている。
渥美清お別れ会での弔辞全文を掲載
『寅さんは生きている』は、渥美清の死後、日刊スポーツに1996年10月1日から同年10月31日まで連載された記事「寅さんは生きている」を一冊にまとめたもの。渥美清に関するエピソード記事27本に加え、渥美清のお別れ会での8人による弔辞の全文書き起こしが収録されている。渥美清の幼少期や彼のセルフプロデュースに関するエピソード、寅さんブレイク後の彼の仕事へのアプローチなど、彼の人間性やキャリアへの洞察に満ちた一冊。
男はつらいよの映画製作過程が詳細にわかるドキュメント
『ドキュメント・男はつらいよ 寅さん映画の仕事師たち』は、1986年に報知新聞で72回連載された寅さんシリーズ関連の記事をまとめた一冊。男はつらいよシリーズの映画製作過程が細かく描かれており、キャスティングからロケハン、脚本執筆、撮影、編集までの各ステージが紹介されている。撮影スタッフへの密着取材や、山田洋次と渥美清がどのように映画のワンシーンを作り上げていたのか演出方法に関する詳細も掲載している。
寅さん映画宣伝マンによる男はつらいよプロモーション奮闘記
『「男はつらいよ」うちあけ話』は、男はつらいよの宣伝担当を務めた、元・松竹の宣伝マン「寅さん課長」こと池田荘太郎氏の著作。彼が映画「男はつらいよ」シリーズの撮影中やプロモーション中に体験した様々なエピソードが紹介されている。寅さん課を設立しファンからの質問を受け付けたエピソード、銭湯の女風呂で渥美清に映画予告編の紙芝居をさせたエピソード(!?)など、寅さんのプロモーションにおける奮闘努力がイキイキと描かれている。
セレモアホールディングス創業者による寅さんエッセイ
『人生で大切なことはみんな「寅さん」に教わった』は、セレモアホールディングス創業者・辻正司氏の著作。寅さんシリーズの名シーン・名セリフ、寅さんの言動などを引用しながら、筆者の思いや考えが展開される人生訓エッセイ。寅さんシリーズの成り立ちや発展、裏話も掲載されている。
名言集・名セリフ(6冊)
商品画像 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
商品名 | 人生に、寅さんを。 ~「男はつらいよ」名言集~ | いま、幸せかい?「寅さん」からの言葉 | 男はつらいよ 寅さんの人生語録 | 寅さんのことば 風の吹くまま 気の向くまま | 男はつらいよ 寅さん発言集[CD] | 渥美清の啖呵売[CD] |
商品リンク |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
渥美清の「イイ顔」が読み手の心を揺さぶる
『人生に、寅さんを。 ~「男はつらいよ」名言集~』は、寅さんシリーズの40周年を記念して刊行された名言集。見開きページに寅さんのモノクロ写真と劇中のセリフが並ぶシンプルなものだが、渥美清の顔が醸し出す強いインパクトと、素朴ながら人生の本質をついた言葉が読み手の心を揺さぶる。恋愛、仕事、家族など様々なテーマに関する80近い言葉が収められている。寅さんファンへのプレゼントに最適。
芥川賞受賞作家がセレクトした男はつらいよ名場面集
『いま、幸せかい?「寅さん」からの言葉』は、芥川賞受賞作家であり大の寅さんファンである滝口悠生氏が選んだ「男はつらいよ」シリーズの名場面集。セリフだけを抜き書きするのでなく、そのセリフが発せられた場面全体をピックアップすることで、登場人物たちのやり取りの妙や、シーン全体の雰囲気が活字で伝わってくる。寅さん映画を見たことがない人にもおすすめできる、まさに「読む」男はつらいよ。
「旅」「恋愛」「人生」などテーマ別の寅さん名言集
『男はつらいよ 寅さんの人生語録』は、寅さん倶楽部が編集した「男はつらいよ」シリーズの名言集。旅、恋愛、人生など、テーマ毎にセリフが分類して収められており、セリフ以外には作品数が表記されるだけのシンプルな内容になっている。寅さんだけでなく、おいちゃん、おばちゃん、さくら、博、タコ社長など、とらやの面々の名言まで収録されている点が珍しい。本書の冒頭には、寅さんのセリフに関して語る山田洋次監督の文章も掲載されている。
娯楽映画研究家・佐藤利明氏が寅さんのことばを解説
『寅さんのことば 風の吹くまま 気の向くまま』は、娯楽映画研究家の佐藤利明氏の著作。作品内で発せられた寅さんの言葉と、その言葉が生まれた背景やエピソードを紹介している。
劇中の名シーン・名ゼリフをそのまま音源化したCD
『男はつらいよ 寅さん発言集』は、1996年に発売されたCD。寅さんの語りを中心に『男はつらいよ』劇中のセリフをそのまま収録している。第1作オープニング寅次郎のひとり語りから、第8作「りんどうの花」、第15作「メロン騒動」など、男はつらいよシリーズの名シーンのセリフを多数収録している。映像という視覚的要素がないため、渥美清の声の表現力が際立つ。まさに「耳で楽しむ」男はつらいよである。
寅さんの啖呵売を完全収録!啖呵売をマスターしたい人に最適
『渥美清 ザ・ベスト』は、渥美清歌唱による様々な楽曲を収録した2枚組の音楽CD。この中に寅さんの啖呵売を実況録音した2曲が収められている(楽曲はCDのために撮り下ろされたオリジナル音源)。「男はつらいよ」シリーズの中で繰り返し演じられてきた寅さんの啖呵売(たんかばい)がクリアな音質でほぼ完全収録されており、寅さんの啖呵売をコピーしたい人には最適な音源となっている。
ロケ地・鉄道紹介(3冊)
寅さん全48作のロケ地を徹底ガイド 聖地巡礼のお供に最適
『「男はつらいよ」寅さんロケ地ガイド』は、「男はつらいよ 寅さんDVDマガジン」の「ロケ地を歩こう」コーナーを再編集したもの。全国各地のロケ地を都道府県別に紹介し、各地の撮影スポットや休憩に使われた店などもかなり細かく掲載されている。ロケ地巡りの際のガイドブックとして非常に重宝する機能的な一冊。パラパラとめくるだけでも旅情誘われる楽しい一冊。
「男はつらいよ」の鉄道・列車に徹底フォーカス
『旅と鉄道 増刊~寅さんの鉄道旅』は、鉄道雑誌「旅と鉄道」の2012年12月増刊号。「男はつらいよ」シリーズに登場する鉄道・列車に焦点を当てた特別号である。山田洋次監督と鉄道評論家・川本三郎の対談や、寅さんの撮影で使われた鉄道や駅の紹介、昭和時代のアイテムを通した寅さんの人生観の解説など、映画と鉄道に関する詳細な内容が収録されている。鉄分多め!
まるで旅行雑誌の紀行文 旅に出かけたくなるロケ地ガイド
『寅さんの「日本」を歩く』は、数多くの紀行文を著してきた旅行作家・岡村直樹氏によるロケ地ガイド。寅さんがこれまでに立ち寄ったエリアの観どころ、文化、地理、歴史を紹介していく。撮影スポットのデータベースではなく、寅さんの旅先の魅力に焦点を当てているところが特徴。その筆致はまで上品な旅行雑誌の紀行文のようであり、パラパラとめくっているうちに衝動的に旅に出たくなってしまうだろう。売れ行きが好評のようですでに第3巻まで刊行されている。
パンフレット(1冊)
男はつらいよの劇場パンフをまとめたコレクターズアイテム
『男はつらいよ大全』は、『男はつらいよ』シリーズの劇場パンフレットを完全復刻して上下2巻に集約したコレクターズアイテム。付録として、寅さん劇中の名言をそのまま収録したCD「寅さん大いに語る名セリフ集」や、山田洋次によるエッセイ「寅さんと私」などが収録されている。マニア垂涎の一品。とにかく重たい。
研究本(7冊)
第42作「ぼくの伯父さん」を題材に山田洋次が教育と地域を語る
『寅さんの人間論』は、山田洋次監督と教育者の田中孝彦による対談本。寅さんシリーズ第42作「男はつらいよぼくの伯父さん」における満男のエピソードを引き合いに出しながら、地域や教育における多様な人間関係の重要性を論じている。
寅さんとハマちゃんで学ぶ人間関係とコミュニケーション
『寅さんとハマちゃんに学ぶ助け方・助けられ方の心理学』は、カウンセラーの石隈利紀による書籍。「男はつらいよ」の寅さんと、「釣りバカ日誌」のハマちゃんを通して、助け合いの心理学を探る内容になっている。寅さん・ハマちゃんを例に、日常生活での助け方や助けられ方に関する心理学的アプローチを分析し、人間関係やコミュニケーションのあり方を掘り下げる。
社会心理学の観点から「男はつらいよ」シリーズを考察
『寅さんと日本人』は、社会心理学の観点から「男はつらいよ」シリーズを考察し、日本人の国民性を明らかにしようとするアカデミックなアプローチの寅さん本。社会心理学者の濱口惠俊と金児暁嗣の共著である。寅さんシリーズに通底する「義理人情の世界」を社会心理学的なアプローチから明確に解説することを試みている。
マニア向け!寅さん映画の脚本準備稿と完成稿を比較する分析書
『男はつらいよ 推敲の謎』は、杉下元明氏による寅さんシリーズの脚本分析書。寅さんシリーズ第1作~第48作の脚本の準備稿と完成稿の違いを検証することで、ストーリーやセリフの練り上げられた過程を明らかにしようと試みている。未完成の脚本資料は松竹大谷図書館から取得したもの。完全な寅さんマニア向けの一冊。
山田洋次が「寅さんの笑い」について解説
タイトルは『チャップリンの笑い 寅さんの笑い』だが、本書の8割ほどは日本各地に伝わる民話など口承文芸の物語で占められている。「寅さんの笑い」については、原作者・山田洋次と、日本福祉大学教授の嶋田豊が書き下ろしを寄せており、二人の意見は「寅さんの笑いとは、共感の笑いである」ということでおおよそ一致している。二人の書き下ろしは「男はつらいよ」シリーズの笑いの質を理解する上で極めて重要な示唆を含んでいる。
「男はつらいよ」シリーズを仏教の視点から解説
『寅さんと仏教』は、真言宗智山派桂松院の副住職・横山秀樹著の著作。映画「男はつらいよ」を仏教の視点から解釈し、寅さんの行動やセリフを引用しながら仏教の教えを紹介している。作品内の引用が延々と続くため、肝心の仏陀の教えはあまり伝わってこないが、筆者の寅さんへの深い愛情は伝わってくる。
半導体結晶の専門家による寅さん本
『寅さんに学ぶ日本人の「生き方」』は、半導体結晶の研究を専門とする大学教授・志村史夫氏の著作。寅さんへの個人的な思い入れが語られている。内容は薄めなのであまりお薦めはできない。巻末には第4作「新・男はつらいよ」の監督を務めた小林俊一氏との居酒屋対談が収録されている。
その他(10冊)
寅さん meets DISCO!! ディスコブームが生んだ珍曲
『DISCO 翔んでる寅さん』は、第23作『翔んでる寅次郎』の公開にあわせて製作された映画のイメージソング。女性3人がボーカルを取るアラベスク風のディスコチューンだが、時折寅さんが「結構毛だらけ猫灰だらけ~」と合いの手を入れる珍曲になっている。当時(1979年)の日本は空前のディスコブームが起きており、寅さんもこのブームに巻き込まれたのである。
第39作「寅次郎物語」をモチーフにした独創的な寅さん小説
『愛と人生』は、芥川賞受賞作家の滝口悠生氏が書き下ろしたオリジナル小説。第39作『寅次郎物語』の秀吉が主人公として描かれており、彼が寅次郎と一緒に行方不明の母を探す旅に出るストーリーになっている。映画の中のワンシーンを小説として展開することで登場人物たちの心情が映像とは違った形で胸に迫る。寅さんファンの滝口氏らしい寅さんシリーズの作品論(寅さんはなぜ、わざわざ江戸川から矢切の渡しにのって帰郷するのか?など)も時折登場する。おススメ。
井上ひさしが渥美清に捧げた追悼文は日本芸能史に残る名文章
『映画をたずねて 井上ひさし対談集』は、劇作家・井上ひさしによる対談集。黒澤明や市川崑など著名な映画関係者たちとの対話が収録されている。『男はつらいよ』関連では、渥美清、山田洋次、小沢昭一、関敬六らが登場している。注目は、井上ひさしが渥美清に捧げた追悼文。渥美清と井上ひさしは浅草フランス座時代の同僚であり、当時の渥美清がいかに天才役者であったかを臨場感豊かに回想するその文章は、タイムマシンができたらまずはフランス座に飛びたくなるほどの名調子だ。日本語の文章が到達しうる美しさの極みといってもよい名文はぜひ多くの人に読んでもらいたい。
渥美清が自分の理想の「死にざま」を樹木希林に語る
『心底惚れた 樹木希林の異性懇談』は、1976年に「婦人公論」で連載された樹木希林の対談企画をまとめた書籍。本書には、渥美清と樹木希林の対談が含まれており、渥美清が自分の芸名の由来や、自分の死にざまについて語る興味深い内容が掲載されている。渥美清の他には、5代目・中村勘九郎、萩本欽一、つかこうへい、いかりや長介、山城新伍、米倉斉加年など、昭和の芸能や文化を彩った総勢12名のゲストが登場している。
黒柳徹子が語る渥美清の思い出 眩しい青春エピソード満載
『トットひとり』は黒柳徹子が綴る自伝的書籍。テレビ草創期から現在に至るまでを友人たちとの思い出話を中心に振り返る黒柳徹子のメモワール(回想録)である。渥美清との思い出は「私の母さん、私の兄ちゃん」という章で、NHKでの出会いから渥美の死を山田洋次からの電話で知る瞬間まで克明に綴られている。共演を重ねるうちに「デキている」と周囲にウワサされるようになったという二人の青春時代の眩しいエピソードが満載である。
渥美清と深い親交があったTVプロデューサーの回顧録
『渥美清の肘突き』は、『寺内貫太郎一家』『時間ですよ』などの脚本で知られるTVプロデューサー福田陽一郎の自伝。渥美清との交遊エピソードに多くのページが割かれている。本書のタイトルの由来は、二人が一緒に観劇していると、時折、渥美清が福田に肘を突いて「退屈だから外に出よう」とサインを送ることがあったから。座談の名手・渥美清の抱腹絶倒の一人芝居エピソードなど、貴重な話が数多く収録されている。
ナンシー関が熱狂的な寅さんファンが集う劇場に潜入取材
『信仰の現場 すっとこどっこいにヨロシク』は、ナンシー関が1991年から1994年まで雑誌に連載していた潜入取材ルポルタージュを集めた本。この中でナンシー関は、寅さん映画が公開される初日の浅草松竹劇場を訪れ、熱狂的な寅さんファンの様子を記事にしている。独特の観察眼、批評眼を持つナンシー関が寅さんファンをどのようにレポートしたかはぜひ本書で確認してほしい。
井上ひさしが渥美清の浅草フランス座時代を振り返る
『浅草フランス座の時間』は、劇作家の井上ひさしが作家としての駆け出し時代を過ごした浅草フランス座を特集した本。井上ひさしは、肺結核の治療後に劇場へ戻ってきた渥美清と1年程度、浅草フランス座で一緒に仕事をしていた(渥美清の復帰後初のコントは、井上ひさしが書いたもの。本書にはそのコント台本も収録されている)。二人が青春時代を過ごした浅草フランス座のエピソードが瑞々しく描かれている。渥美清との対談のほか、ビートたけしとの対談も収録。渥美清の浅草フランス時代のブロマイドは貴重。
経営戦略研究家・楠木建が渥美清を語る
『戦略読書日記』は、経営戦略研究家の楠木建氏による書評集。楠木氏は渥美清の大ファンであり、本書の中で『男はつらいよ』や渥美清について言及している。ビジネス書の書評に混じって小林信彦の著作『日本の喜劇人』を取り上げており、渥美清をはじめとする芸人の芸風について自身の考えを展開している。
SM小説家・団鬼六と渥美清の知られざるエピソード
『阿川佐和子のこの人に会いたい 8』は、人気エッセイスト阿川佐和子のインタビュー集。この巻に登場する作家・団鬼六は渥美清と親交があり、渥美清との思い出の数々を阿川佐和子に語っている。注目すべきは、団が主宰するSM雑誌の撮影現場に渥美清と関敬六が遊びにやってきた時のエピソード。先ほどまで縄で吊り上げられていた女性が渥美清に気が付くと「いやぁ、寅さ~ん」といって渥美のもとに飛んできたという。渥美清の知られざるエピソード満載である。