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第1作「男はつらいよ」登場人物一覧/総勢36名の名前・職業・経歴・関係性などを網羅

男はつらいよ〈シリーズ第1作〉 4Kデジタル修復版 [Blu-ray]

第1作「男はつらいよ」の登場人物・総勢36名の情報をまとめました(クレジットあり32名/クレジットなし4名)。作品の見どころをコンパクトにまとめた「寅さん全作品解説」とあわせてお読みください。

第1作「男はつらいよ」登場人物一覧

メインキャスト

[車寅次郎]渥美清

「男はつらいよ」シリーズの主人公。通称・寅さん。縁日や往来で様々な物品を売るテキ屋を生業としている。父・平造が芸者との間にもうけた私生児であり、妹・さくらとは腹違いの異母兄妹。幼い頃に父親と大喧嘩をして家を出たが、20年ぶりに生まれ故郷の葛飾柴又に帰ってきた。第1作「男はつらいよ」は彼の帰郷から幕を開ける。

[車さくら]倍賞千恵子

車寅次郎の妹(寅さんとは異母兄妹)。オリエンタル電機の電子計算機係。寅さんによると戸籍上の本名は「車櫻」。寅さんが家出した後、父・母・長男と暮らしていたが全員と死別する。その後、叔父・平造の元に身を寄せて育った。兄・寅次郎との20年ぶりの再会を喜ぶものの、寅次郎の自分勝手な振る舞いに手を焼く。最終的には寅さんのアシストで共栄印刷の印刷工・博とスピード結婚。結婚から1年後には男の子(後の満男)を出産。御前様によると幼い頃のさくらは、寅さんが父親に叱られて泣いているとそばに寄り添って一緒に泣くような心の優しい子だったらしい。

[坪内冬子]光本幸子

柴又帝釈天の住職の娘。寅さんとは幼馴染で、子供の頃は寅さんに「出目金」と呼ばれていた。病気療養先の奈良で外国人の観光ガイドをしていた寅さんに出会う。寅さんとボートレースに興じて大興奮するなどお茶目なところもある。作品の終盤、大学教授と結婚して相手の家に嫁いでいった模様。

[御前様]笠智衆

柴又帝釈天の住職。庚申の日のお祭りで寅さんと20年ぶりに再会、その後、旅先の奈良でも寅さんにばったり出会う。記念撮影の際、「はいチーズ!」の掛け声を間違えて「バッタァ~」と言ってしまう。

[諏訪飈一郎]志村喬

諏訪博の実の父親。名前は「ひょういちろう」と読む。名刺には「北海大学農学部・名誉教授」とある。さくらと博の結婚式にて重みのあるスピーチを披露し、寅さんをはじめ出席者を大いに感動させた。息子の博は高校生の時に家出をしており、結婚式での再会は実に8年ぶり。

[車竜造]森川信

柴又帝釈天の参道にある老舗だんご屋「とらや」の主人。甥・寅次郎との20年ぶりの再会に大喜び。その夜に痛飲して翌日極度の二日酔いになり、そのせいでさくらのお見合いには寅さんを代理で出席させることになった。心臓の調子が悪く、興奮するとすぐに具合が悪くなる。口ぐせは「バカだねぇ」。第1作では寅さんに対して通算3度の「バカだねぇ」発言をしている。

[車つね]三崎千恵子

柴又帝釈天の参道にある老舗だんご屋「とらや」の女将。甥・寅次郎との20年ぶりの再会に大喜びして涙ぐむ。寅さんからお土産でもらったインチキ健康グッズ「電子応用ヘルスバンド」を身に着けると、なんとなく体が軽くなったような気になってしまう。お人好しのおばちゃんである。

[諏訪博]前田吟

とらやの裏手にある共栄印刷で住み込みで働く印刷工。役職は主任技師。3年前から人知れずさくらに恋をしていた。寅さんのせいでさくらにフラれたと思い込み、募る思いをさくらに告白して共栄印刷を飛び出していくのだが、この告白が功を奏してさくらと結婚することになった。父・飈一郎と確執を抱えており、父については「俺がグレて高校退校になったとき、もう一生お前の顔なんか見たくない、俺が死んだと思って一人で生きていけって、そう言ったんだ。親父はそういうやつなんだ」と話している。

[川又登]津坂匡章

寅さんの弟分。青森県八戸出身。東京の路上で古本を売り捌いていたところ寅さんに再会。物語終盤、寅さんと一緒に旅に出るつもりだったが、寅さんに実家に帰れと凄まれ、泣きながら寅さんと別れた。しかし、その後のラストシーンでは京都・天橋立で寅さんと仲良く商売に励んでいた。

[源公]佐藤蛾次郎

柴又帝釈天で働く寺男(雑用係)。夜間の見回り、境内の掃除、散水などの仕事をこなす。巨人の野球帽をかぶっているが、よく見るとGYマークのワッペンがはがれているなど、身なりは汚い。

[桂梅太郎(タコ社長)]太宰久雄

とらやの裏手にある印刷工場・共栄印刷の経営者。20年ぶりに帰郷した寅さんが巻き起こす騒動にことごとく巻き込まれる。さくらと博の結婚式では媒酌人を務める予定だったが、手形の期限をコロっと忘れていたため遅刻してしまい、寅さんを大いにイラつかせた。

その他キャスト

[オリエンタル電機の部長]近江俊輔

オリエンタル電機の社員で、さくらの上司。さくらのお見合いに同席した。毎年3月の人事異動の時期になると各部門でさくらの取り合いになる、これを我が社では「ストーブリーグ」と呼んでいる、とサラリーマンジョークを飛ばす。ひたすらマナーの悪い寅さんに顔をしかめる。

[さくらのお見合い相手・鎌倉]広川太一郎

オリエンタル電機の下請け会社の社長の息子。さくらのお見合い相手。寅さんが皿から飛ばしたステーキの付け合わせが頭にヒットしてしまう。広川太一郎氏は後に人気声優となるが、この作品での発言は「いや、そんなことは……」という短いセリフのみ。

[鎌倉の父]石島房太郎

オリエンタル電機の下請け会社の社長。さくらを自分の息子の嫁にすべく、さくらとの縁談を希望し、オリエンタル電機の部長に仲人を依頼した。お見合いの席ではさくらの名前の漢字を質問し、これが寅さんの汚い糞尿ジョークの呼び水となった。

[鎌倉の母]志賀真津子

さくらのお見合い相手の母親。お見合いにて酔っぱらった寅さんの傍若無人な振る舞いに耐え兼ねて途中で帰ってしまった。

[鎌倉の妹]津路清子

さくらのお見合い相手の妹。さくらのお見合いに同席。寅さんの糞尿ジョークに思わず笑ってしまう。

[結婚式の司会者]関敬六

博とさくらの結婚式の司会者。博の父・飈一郎(ひょういちろう)の漢字が読めず、「諏訪ウン一郎様」と紹介してしまう。なお、演じる関敬六は渥美清の下積み時代からの盟友。

[川甚の仲居]村上記代

さくらと博が結婚式を挙げた川甚の仲居。緑色の着物を着用。結婚式の各種進行手配を行う。

[共栄印刷の職工]石井愃一

共栄印刷の従業員。博とさくらの結婚式で、博とさくらの馴れ初めについてスピーチをして寅さんにヤジられる。なお、演じる石井愃一は渥美清の付き人をしていたことがある。

[共栄印刷の職工]市山達己

共栄印刷の従業員。寅さんと博が江戸川べりで対決する際に、「博さんだって昔は相当やってたんだ、あんなヤツの2人や3人どうってことないですよ」と強気の発言をする。さくらの結婚式余興ではギターを弾いていた。

[共栄印刷の職工]みずの晧作

共栄印刷の従業員。さくらの結婚式余興では左から2番目で歌をうたった。

[柴又のご近所]高木信夫

庚申の日のお祭りに飛び入り参加した寅さんを見て、「誰だいあの飛び入りは?」と発言。その後、寅さんとさくらの涙の再会をとらや店内で見守る。

[柴又のご近所]北竜介

庚申の日のお祭りに飛び入り参加した寅さんを見て、「見たことがないツラだなあ」と発言。その後、寅さんとさくらの涙の再会をとらや店内で見守る。

[柴又のご近所]後藤泰子

庚申の日のお祭りに飛び入り参加した寅さんを見て、「誰だろう?」と発言。その後、寅さんとさくらの涙の再会をとらや店内で見守る。

[柴又のご近所]谷よしの

庚申の日のお祭りに飛び入り参加した寅さんを見て、「土地の者かしら?」と発言。その後、寅さんとさくらの涙の再会をとらや店内で見守る。

[柴又のご近所]大塚君代

庚申の日のお祭りに飛び入り参加した寅さんを見ている。セリフなし。その後、寅さんとさくらの涙の再会をとらや店内で見守る。

[通りすがりの奥さん]秩父晴子

寅さんと同業者たちの集会を覗こうとする子供を、「こら、あっちいってあっちいって」と注意する母親役で登場。

[梅太郎の妻]水木涼子

桂梅太郎の妻。さくらと博の結婚式に参加。

[とらやの店員]米本善子

とらやの店員。若い娘さん。店先で団子を詰めるなどの作業をしている。セリフなし。

[博の母親]佐藤和子

諏訪飈一郎の妻。さくらと博の結婚式に登場。セリフはない。

[不明]大久保敏男
[不明]川島照満

ノンクレジットのキャスト

[共栄印刷の職工]長谷川英敏

さくらの結婚式余興シーンに登場。一番右に立っている。

[冬子のフィアンセ]山内静夫

マドンナ冬子のフィアンセとして一瞬だけ登場。

[オリエンタル電機の社員 & スナックの客]篠原靖夫

寅さんが博に女の口説き方を指南するスナックのシーンに登場。寅さんがさくらの会社を訪ねるシーン、結婚式の控室シーンにも登場する。なお、演じる篠原靖夫は渥美清の付き人を長く務めていた。

[満男(赤ちゃん)]石川雅一

映画の終盤に登場する赤ちゃんは、撮影当時近所に住んでいた一般人の石川雅一さん。山田洋次監督が赤ちゃんを探していたところ、石川さんが目に留まり出演に至ったのだという。石川さんは現在、東京都葛飾区で和菓子店「川忠(かわちゅう)本店」を営んでいる(参考:東京新聞Webサイト)。ちなみに、この時はまだ「満男」という名前が決まっていなかったようで、作品内では赤ちゃんの名前が一度も呼ばれていない。

キャストの参考文献

Webサイト「俳優メモ」(http://blog.livedoor.jp/donzun-actors/
書籍「みんなの寅さん from 1969」佐藤利明(アルファデータブックス)

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