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2013年1月1日「新春!みんなの寅さん祭り@銀座シネパトス」 イベントレポート

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銀座シネパトスで開催されている「新春!みんなの寅さん祭り」にいってきた。このイベントは、2013年3月に閉館する銀座シネパトス支配人からの発案で、娯楽映画研究家の佐藤利明氏が企画をしたイベントである(経緯はこちらに詳しい)。2012年12月15日から2013年2月1日までの49日間、12プログラム24作品が上映された。

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銀座シネパトスは銀座4丁目の地下に位置する劇場。ご覧の通り、地下道のようなところに3つの劇場があり、劇場のさらに下には地下鉄日比谷線が走っている。上映中かすかに地下鉄の走る音が響くのが特徴で、それが独特の雰囲気を醸しだしている。

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寅さん祭りということで、この地下道のようなところに男はつらいよの歴代ポスターが飾られていた。まるで昭和にタイムスリップしたようである。

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館内には寅さんのダボシャツ、腹巻の展示があり、劇場公開時のパンフレットが販売されていた。パンフレットは吉永小百合がマドンナの『柴又慕情』に一番高い値がついており、6,000円であった。私はさんざん悩んだあげく『寅次郎相合い傘』のパンフレットを購入。4,200円也。

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2013年1月1日の上映プログラムは第32作『口笛を吹く寅次郎』。新年の映画初めを、劇場で、しかも寅さんで迎えるのもなかなかオツである。似たようなことを考えた同志も多かったようで、元旦午前中にもかかわらず40代・50代男性を中心に6割くらいは席が埋まっていた。寅さん祭り好評のようである。

私は、今回の鑑賞が映画館で見る初めての『男はつらいよ』であったが、いつもの部屋でDVDで見る寅さんとはまったく違う映画体験が得られた。

たとえば、おなじみとらやのお茶の間シーン。博のなんでもない一言でも、場内のあちこちでクスクスと小さな笑いが起きる。するとその笑いが呼び水となり、さらに大きな笑いが生まれる。劇場内に笑いを誘う空気が充満し、同じものを見てワハハ!と笑うことで、見ず知らずの人々と映画を通じたその場だけの不思議な共通体験が得られるのである。

寅さん映画を、自分の部屋で、DVDでしか見たことがないという人には、ぜひ一度、劇場での寅さん上映を試してみてほしい。寅さんの見方、楽しみ方が広がるに違いない。

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