『寅さんに学ぶ日本人の「生き方」』/志村史夫

著者の志村史夫は、半導体結晶の研究を専門とする大学教授。

なぜ半導体結晶の専門家が寅さん本を書くのか。著者はアインシュタイン、夏目漱石、フーテンの寅さんの熱狂的ファンであり、この三人の本を死ぬまでに上梓するのが夢だったという。

読者を置いてけぼりにする思い入れたっぷりの文章は、読むのが少々辛い。著者の身内・関係者以外は、特にこの本には用がないはずである。

巻末には、テレビドラマ版『男はつらいよ』の演出家であり、映画版では第4作『新・男はつらいよ』の監督をつとめた小林俊一との対談が掲載されている。二人に共通の知人があることがきっかけで実現したそうだが、これもほぼ居酒屋談義で、注目すべき点はあまりない。

Amazonレビューに本書の適切な書評が書かれているので、興味のある方はそちらもご一読いただきたい。

      2016/05/31

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