男はつらいよ書籍紹介– category –
『男はつらいよ』シリーズに関する書籍、映画、CD、をまとめています。シリーズ評論などの書籍から、山田洋次監督作品、渥美清をはじめとする出演者たちの関連映画作品についても取り上げています。5段階による評価付き。
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『寅さんと麗しのマドンナたち』/吉村英夫
『男はつらいよ』を彩ったマドンナを切り口としながら、シリーズ各作品を考察していく珍しいコンセプトの寅さん本。 私は『寅さんと麗しのマドンナたち』というタイトルから、マドンナの性格や好みをプロファイリングするような下世話な内容を想像していた... -
『浅草フランス座の時間』/井上ひさし
渥美清、萩本欽一、ビートたけし。日本を代表するコメディアン3人が下積み時代を過ごした劇場が浅草フランス座である。 浅草フランス座はストリップ劇場でありながら、ショーの幕間には芸人がコントを披露していた。この舞台が駆け出し芸人にとっては登竜... -
『寅さんと仏教』/横山秀樹
著者は真言宗智山派桂松院の副住職であるお坊さん。「仏教」の視点から映画『男はつらいよ』を読み解くというコンセプトの一冊である。 各章のタイトルには「諦め」「縁起」「空観」「説法」「慈悲」「彼岸」「中道」「布施」「智慧」「懺悔」など仏教用語... -
『最後の付き人が見た 渥美清 最後の日々』/篠原靖治
渥美清の逝去まで、足かけ14年にわたり付き人をつとめた篠原靖治によるノンフィクション。 晩年において、もっとも渥美の近くにいた仕事関係者はおそらく彼だろう。ひた隠しにしたガンとの闘い、病魔に苦しめられながらも寅次郎を演じていた様子を、付き人... -
「本人取材を元にライターがまとめた渥美清の半生記」【書評】渥美清 役者もつらいよ/吉岡範明
「渥美清が唯一残した自伝」という触れ込みの「新装版 渥美清 わがフーテン人生」という書籍がある。この書籍は、1976年に毎日新聞社の週刊誌「サンデー毎日」にて、全17回にわたって連載された渥美清の告白的半生記連載を一冊にまとめたものである。 当時... -
『寅さんと日本人』/濱口惠俊・金児暁嗣
社会心理学の観点から国民的映画『男はつらいよ』を考察し、日本人の国民性を明らかにしようとするアカデミックなアプローチの寅さん本。 大学教授を中心に4名の研究者がテーマごとに執筆を担当。研究のため、総時間にして81時間21分、寅さん全作品をメモ... -
『映画をたずねて 井上ひさし対談集』/井上ひさし
直木賞作家であり、『ひょっこりひょうたん島』の原作などで知られる作家・井上ひさし。本書は井上ひさしと複数映画関係者たちとの対談集である。 黒澤明(対談には黒澤本人が登場)、市川崑、美空ひばり、ゴジラなど、日本映画史のエポックメイキングにス... -
『「男はつらいよ」うちあけ話』/池田荘太郎
『男はつらいよ』の宣伝担当を務めた、元・松竹の宣伝マン「寅さん課長」こと池田荘太郎氏による思い出話をまとめたエッセイ。 本書の目玉はなんといっても「第三章 ”寅さん課長”誕生」だろう。池田氏は、第1作から男はつらいよの宣伝担当として、あの手... -
『男はつらいよ 寅さん発言集』/渥美清(CD)
男はつらいよシリーズの終了後、1996年に発売されたCD音源。寅さんの語りを中心に、『男はつらいよ』劇中のセリフをそのまま収録。第1作オープニング寅次郎のひとり語りから、第8作「りんどうの花」、第15作、「メロン騒動」など定番シーンのセリフが多数... -
『「男はつらいよ」寅さんロケ地ガイド』/「男はつらいよ 寅さんDVDマガジン」編集グループ
本書は『男はつらいよ 寅さんDVDマガジン』に連載されていた「ロケ地を歩こう」を再編集して一冊にまとめたもの。手のひらに収まるお手頃サイズなので、ガイドブックとして機能的であり、かつ、パラパラとめくるだけでも旅情誘われる楽しい一冊だ。 ロケ...