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『男はつらいよ』のカバー曲集

渥美清が歌うおなじみのテーマソング『男はつらいよ』は、様々な歌手や音楽家によりカバーされている。どの曲にも興味深い独自解釈がなされており、同じ曲でありながら、頭に浮かぶ情景はオリジナルのそれとはまるで違う。

それぞれの曲を聴き比べてみると、よくもまあここまで多国籍でバラエティ豊かな『男はつらいよ』が揃ったもんだと感心してしまう。以下、AmazonやiTunesで購入できる曲を中心に紹介していこうと思う。

目次

玉置浩二による・男はつらいよ

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日本を代表するボーカリスト・玉置浩二による「男はつらいよ」のカバー。2014年に発表されたカバーアルバム「群像の星」に収録されている。ビートのないアンビエント風トラックにのせて、玉置浩二が圧倒的な歌唱力で歌う本曲には、渥美清バージョンにはなかった切実な悲しさが浮かびあがってくる。無条件に泣ける。

八代亜紀による・男はつらいよ

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演歌歌手・八代亜紀による「男はつらいよ」のカバー。渥美清の死去後に公開された第49作「寅次郎ハイビスカスの花【特別篇】」にあわせてリリースされた。八代亜紀の音域にあわせて、原曲よりキーが半音か1音程度下げられていると思われ、そのため曲の最初の音「パァ~!」が、渥美清バージョンの「パァ~!」とは大きく異なる印象。第49作を初めて見た時、いつもの慣れ親しんだ「パァ~!」と違うキーなので、ちょっとズッコケてしまった記憶がある。

アイリッシュ風・男はつらいよ

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バイオリニスト幸田聡子による『男はつらいよ』。バイオリンの主旋律に、ブズーキというマンドリンに似た弦楽器が絡んでいる。ブズーキはアイルランド音楽に使用される伝統的な楽器。そのため本曲はアイリッシュな佇まいの牧歌的な曲に仕上がっている。

無国籍ウエスタン風・男はつらいよ

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ソフル・フラワー・ユニオン中川敬によるギターインストの『男はつらいよ』。馬かロバの背中にのって、ゆったりと大地を旅する情景が目に浮かぶ。さながら無国籍ウエスタンといった趣。中川敬はこの曲を含むアルバム制作中に、『男はつらいよ』シリーズをヘビーローテーションしていたそうである。

おしゃれモダンジャズ風・男はつらいよ

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ジャズインストバンドのPE’Z(ペズ)によるカバー。メロディーが若干アレンジされており、ジャジーなテイストに生まれ変わっている。そんなおしゃれジャズの中に、おなじみイントロのフレーズ「♪チャ~チャラリラリラリラリ~」が突然ぶっこまれると、その瞬間だけちょっとズッコケる。いくぶん陽気で風変わりなジャズ。

都会派FMラジオ風・男はつらいよ

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サキソフォニスト宮浦清による『男はつらいよ』。シンセのフワっとしたウワモノに、都会的なサックスの主旋律が重なる。なんというアーバンなアレンジだろう、寅さんにはまったく似合わない!夕陽が沈むウォーターフロントを眺めながらマティーニで乾杯、そんなFMラジオのような風情を感じさせる一曲。

「生まれも育ちも南青山です」風・男はつらいよ

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寅さんの大ファンでもあるピアニスト妹尾武による、ピアノソロ『男はつらいよ』。セブンスコードを強調したアレンジなので、ジャズ、あるいはブルースの香りがそこはかとなく漂う曲になっている。この曲の寅さんならきっと「わたくし、生まれも育ちも南青山です」っていうだろうな。リチャード・ギアによる寅さんによく似合いそうな一曲。

やっぱりしっくりくるぜ 演歌風・男はつらいよ

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最後にボーカル曲をひとつ。SETSUBUN BEAN UNITによる『男はつらいよ』。すこしハスキーな女性ボーカルによる本作は、オリジナルとはまた違うしわがれたツヤがでていて良い。日本人によるブルース、つまりこれは演歌でもある。個人的には、この曲が一番涙腺がゆるんでしまう。やっぱり日本人の血が流れているからだろうか。

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