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長野県小諸市・ココトラ主催「寅さん上映会」に泊まりがけで行ってきた【後篇】

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長野県・小諸市にて開催中の寅さん上映会「寅さん全作フィルムで観よう会」(第8回 2014/12/13開催)に泊まりがけで行ってきた。前篇に引き続き、小諸旅行記の後篇をお送りする。(前篇はこちら)。

上映会に行くだけなら前篇だけで事足りるのであるが、一泊して小諸観光を楽しみたい、という方はぜひご一読いただきたい。

ホテル・宿泊施設

車などの移動手段と、サイフの余裕さえあれば、山あいの素敵な温泉旅館など選択肢は多いが、”小諸駅から歩いて行ける”という条件を満たす宿は下記の3つ(他にもあったら申し訳ない)。

つるやホテル

今回お世話になったのが「つるやホテル」。小諸駅から徒歩7分。創業300余年と歴史があり、小綺麗な和風ビジネスホテルといった趣。大浴場がない点だけは残念だが、その他のサービス、設備は申し分なし。付近にはコンビニ、銀行もある。
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周辺には江戸時代後期の建物や、明治時代に建てられた旧小諸銀行建屋(登録有形文化財、現在は骨董屋)があり、歴史の名残りを感じさせる。後述するが、渥美清と親交のあった女将さんが切り盛りする居酒屋「寅さん」もすぐ近く。

小諸グランドキャッスルホテル

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小諸駅より徒歩5分、上映会会場にもっとも近いホテル。第40作『寅次郎サラダ記念日』の出演者・スタッフ一同はこちらに宿泊したという。売りはなんといっても「食べ放題・飲み放題付き宿泊プラン」だろう。ビール、焼酎、日本酒まで飲み放題というから、驚きのコストパフォーマンスである。

小諸ロイヤルホテル

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駅前ロータリーに面し駅から徒歩15秒という好アクセス。古いホテルだが、その分お値段はぐっとお安め。飲み屋街にも近いので、夜はべろんべろん、ホテルは寝床として機能すりゃあ十分よ、という方にはおすすめ。

参考:小諸ロイヤルホテル

居酒屋・スナック

居酒屋「寅さん」

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渥美清とプライベートの親交があった女将さんが切り盛りする小料理屋。渥美清が小諸に来るたび「元気?」とふいに電話がかかってくるほどの間柄だったそうである。

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店名「寅さん」はもちろん渥美清公認。彼の珍しいプライベート姿の写真とサインもあった。つるやホテルから徒歩1分。

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「おまかせ」で頼むと、こちらの腹具合を察していい具合に手料理を出していただいた。カウンターだけの小料理屋ならではの気づかいと触れ合いが温かい。お腹をちょいと満たすための1軒目として申し分なし。

カラオケスナック「バリ島」

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「寅さん」の女将から紹介されたカラオケスナック、その名も「バリ島」。店内にはちょいとしたステージがあって、演歌歌手が営業にやってくることもあるそうだ。色鮮やかな照明とインドネシア帰りの優しいマスターが迎えてくれる。

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カラオケ料込みの良心的なお値段で飲ませていただいた。スナック初心者、あるいは、今夜は歌いたいぞ!という御仁には安心しておすすめできるお店だ。

小諸は……とにかくスナックが多い

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小諸のスナック街は駅からすぐ近く。若干の経年劣化を感じさせるカラフルな看板が所狭しと並ぶ様子は壮観。

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夜になるとこんな感じ。きらびやかなネオンが揺らめく光景は極めてドメスティックである。

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中にはかつての栄華を微塵も感じさせない亡きがらのようなスナック通りもあった。いい味出してるよなあ。こういうのこそクールジャパンって呼びたい。

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写真のとおり「さくら」と「リリー」も発見。この勢いだと「あけみ」「梅太郎」あたりもあるのではないだろうか。小諸市民一人あたりのスナック供給量は異常と言わざるをえない。

今回は居酒屋「寅さん」のお導きもあって、よき人、よき店に恵まれた一夜となった。旅行者にとって、やはり信ずるべきは地元民のレコメンド。ぜひ、地元民に情報収集の上でナイトライフをお楽しみいただきたい。

その他気がついたこと

小諸のアニメ推しがすごい

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『あの夏で待ってる』というアニメ作品が市内のそこかしこでフィーチャーされている。まず小諸駅改札を抜けると「歓迎!」とともにポスターがお出迎え。

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観光シンボル・懐古園でも当然のようにアニメ推し。地元民の話では「女子高校生のアニメキャラに扮した男性一行が車に乗ってやって来る」こともあるそうで、もうわけがわからない。アニメによる町おこし、小諸においては一定の成果をあげているようである。

小諸観光の総評「都会疲れを癒やしてくれる、絶妙なバランスの小観光都市」

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小諸は、どこにでもあるふつうの地方都市と見せかけて、一歩進めば猥雑なスナック通り、さらに進めばいきなり歴史ある街道が開けるという、なんとも不思議なバランスの街であった。

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遠くを見やれば雄大な山々、自然の作り出す深い静寂がすぐそこにある。都会の人工的なノイズとはほとんど無縁の街でもある。

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地元民に話を聞くと総じて「小諸にはなんにもなくてねえ……」とこぼすのだが、わたしは逆に、都会には無いものがこの街にはほとんど揃っているように思う。都会での生活にちょっと疲れたとき、ぷいっと旅に出て気分転換するにはいい塩梅の街である。東京からの距離感、歴史ある観光資源、ちょい昭和な町並みなど、すべてが絶妙のバランス。

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歴史、自然、スナック、アニメ、そして寅さんが混然一体となって、あなたの来訪を心から歓迎してくれることだろう。小諸、ぜひまた行きたい(スナックにボトルキープもしてるし)。

記事中で紹介したスポット地図

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