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長野県小諸市・ココトラ主催「寅さん上映会」に泊まりがけで行ってきた【前篇】

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長野県・小諸市にて開催中の寅さん上映会「寅さん全作フィルムで観よう会」(第8回 2014/12/13開催)に行ってきた。

主催者ココトラ(コモロ寅さんプロジェクト『いつもココロに寅さんを』)さんのお話では、毎回数名は東京、名古屋など県外からの参加があるようだ。わたしは今回静岡から参加したが、わざわざ小諸くんだりまで行って寅さんを見るという行為は妻曰く「狂気の沙汰」であり、熱心な寅さんファンであってもハードルの高い旅というのが正直なところだろう。

そこで本旅行記では、小諸遠征がふつうの観光旅行としても十分楽しめるよう、小諸のさまざまな魅力もあわせてお伝えしたいと思う。寅さん上映会への参加をご検討中のみなさまは、旅の参考にぜひご一読いただきたい。

アクセス

長野新幹線

関東近郊から出発の場合はまずいったん東京へ、そこから「長野新幹線」と「しなの鉄道」を乗り継ぐルートが合理的。東京からは2時間弱、約6000円の道程となる。

長野新幹線は始発・東京駅からの乗車であれば、自由席でも余裕を持って座れるだろう。指定席の売れ行きが「○(空席あり)」であればほぼ問題ない。

今回はスルーしたが、軽井沢駅で途中下車をして、駅直結アウトレット「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」でお買い物をするという手もある。非寅さんファンを連れての参加であれば、ここでお買い物イベントを組み込んで、同行者のガス抜きをしていただくことをおすすめする。

しなの鉄道

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しなの鉄道は実に旅情を誘う路線で、ご覧の通りドアは手動、都会の路線では今やほとんど見られないボックス席もある。車窓からの眺めにも風情があり、これをぼんやり眺めながら揺られることおよそ20分で小諸駅に到着する。

東京から路線バスに乗るという手もある

一方、時間には余裕があるぞ(あるいは、金には余裕がないぞ)という方は、代々木駅もしくは練馬駅から高速バスに乗るという手段もある。(出典:長野県小諸にて「男はつらいよ」第8作フィルム上映迫る

また、代々木駅と練馬駅から出ている高速バスを使うと、3時間、約2500円で来られます。
今回は、乗り換えなしで、碩もゆったる、風景を楽しみながら、安く来られるバスを紹介しましょう。
http://time.jrbuskanto.co.jp/bk030660.html
こちらがJRバスの予約サイトです。
事前予約すると、少し安くなりますよ。
代々木駅を朝10時30分に出発すると、13:35に小諸駅に到着します。

(出典:「エプスタイン」2014/12/05)

小諸駅ちかくの「小諸観光旅行館」で情報収集

小諸駅到着後は、まず駅のロッカーに荷物を預けるのがよいだろう。駅から会場「やすらぎ会館」までは坂道など多少のアップダウンがあるため、大きな旅行カバンをひきずっての徒歩は少々しんどい。

駅前には交番、その奥には観光案内所「小諸観光旅行館」もあるので、ここで「やすらぎ会館、どう行げば?」と第7作マドンナ・花子のようにたずねてみよう。旅行のよろず相談にも乗ってくれるはずだ。

会場周辺のランチスポット

せっかくの遠征ならば、上映会前のランチには地場のおいしいご飯を食らいたいものである。地元の方に教えていただいたランチスポットを2軒ご紹介しよう。(2014/12/18追記:渥美清が愛したおそば屋さん「古城軒」を追加)

「停車場ガーデン」

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小諸駅前の「停車場ガーデン」。採光のよいウッディなカフェレストランである。オーガニック食材を使用したカレー、ピザ、グラタンなど軽食のほか、ジャム、パン、植物の苗などおみやげものも豊富。春には色鮮やかな花々が満開となるそうだ。女性にはこちらがオススメ。

「草笛本店」

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個人的には会場に向かう途中の懐古園にほど近いそば屋「草笛本店」を推薦する。”観光地の食い物屋にはうまいものなし”と相場が決まっていまるが、こちらは地元民と思われる常連客もたくさん来店しており、美味しい蕎麦を出してくれる。価格も良心的だ。
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ご覧の通り年季の入ったお店であるが、手入れがきちんと行き届いているため、古さがいい味を醸しだしている。お座敷席でゆったりとおそば、そして名物のごまおはぎ・くるみおはぎを注文されてはいかがだろうか。

渥美清のお気に入りだったそば屋「古城軒」

ココトラ東京支部長・鎌田さんからランチスポット情報をいただいた。懐古園の受付のすぐ裏にあるそば屋「古城軒」は、渥美清がよく通っていた手打ちそば屋だという。

わたしはてっきり、懐古園園内の施設かと思っていたが、この蕎麦屋には懐古園の入場料なしでも入れるようだ。店内には渥美清や寅さん関係の写真や記事が所狭しと並んでいるとのこと。次は絶対行くぞ!

澄んだ空気と静寂に心が落ち着く

駅から会場までの間にはコンビニなどはない。基本的には古城のほとりなので、やや軽めのハイキングルートを想像いただきたい。ここはとにかく空気が澄んでいで、静寂に包まれた自然豊かな場所。喧騒にあふれた東京とはえらい違いで、都会人であればなおさら心の平静を感じることだろう。

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上映会会場「やすらぎ会館」(「渥美清こもろ寅さん会館」地下)

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駅から徒歩8分ほどで会場のやすらぎ館に到着。ここは「渥美清こもろ寅さん記念館」の地下に造られた多目的スペース。第三セクターの運営となっていて、普段は地元のスポーツ団体などが利用している。無料駐車場もあるので、車でのアクセスもOKだ。

寅さん記念館の方は残念ながら休館中(2014年12月15日現在)なので、写真にある「寅さん銅像」も遠くからしか撮影できない。私もまだ中に入ったことがないのだ。マジで復活求む。

充実の会場設備

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上映会会場は清潔な男女トイレ完備、喫煙所はなかったように思うのでスモーカーは携帯灰皿を忘れずに。なお、冬だと足元が結構冷えるので、寒さが心配な方はスリッパやひざ掛けを持参したほうがよいだろう。

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パンやドーナツ、コーヒーなどの軽飲食販売のほか、「おもてなしコーナー」と称してアメちゃんやお茶が無料で振る舞われている。寅さんハンカチ、寅さんうちわのほか、以前上映会にゲスト出演された佐藤利明さんの著書『寅さんのことば 風の吹くまま 気の向くまま』も販売されていた。会場内は飲食持ち込み自由だが、支援の意味も込めておやつは会場内で買うべし。おみやげにグッズもたくさん買ってあげて~!

今や貴重なフィルム映写機

上映会は今どき珍しくフィルム上映。それもそのはず、なんとこの施設には絶滅寸前のフィルム映写機が備品として常設されているのだ。寅さん上映会で使われるまで20年近くも眠ったままだったというのだから、なんともまあ地方の第三セクターっぽい使われ方である。もっと活用しようぜ小諸市民のみなさん!

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今回は取材のため、特別に映写室内でのセッティングを間近で見学させてもらった。これだけの貴重な設備なのだから、上映会時に見学会をやってもいいのかなと思う。若い人なんか特にフィルム映写機がどうやって動くのか、想像もつかないだろうしね。

映像、音響などの視聴環境はばっちり。映画を楽しむには申し分のない環境といえるだろう(旅行記・後篇につづく)。

記事中で紹介したスポット地図

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