布袋寅泰と渥美清の心温まるエピソード

wikipedia「渥美清」の項目には、ミュージシャンの布袋寅泰と、渥美清に関する興味深い記述がある。

余談だがギタリスト布袋寅泰が(渥美と)同じマンションに住んでいたことがあり、バンドのツアーに向かう布袋が偶然エレベーターの乗り口であった際、渥美から「旅ですか?」と話しかけられ、とっさに「はい。北へ」と答えたのをきっかけに、正月に「つまらないものですが、部屋の隅にでも飾ってやってください。」と、『男はつらいよ』のカレンダーを部屋まで届けてくれたという(布袋のブログの記述による)。

wikipedia「渥美清」より

布袋寅泰氏のブログに、引用元と思われるエントリ「寅ちゃんと寅さん」(2010年1月1日)が残っていた。以下、布袋寅泰氏のブログ「HOTEI official BLOG / 布袋寅泰 公式ブログ」から引用する。

BOφWYがまだブレークするちょい前の時期、JUST A HEROツアーの頃かな?

代官山にある東急アパートという、当時もっともモダンとされていたアパートに住んでいた。家賃の半分も給料をもらえていない頃でした。そのアパートには多くの文化人の方々が住まわれていた。

「JUST A HERO」ツアーの開催は1986年、第37作『男はつらいよ幸福の青い鳥』が公開された年である。

その日はツアーで札幌に向かうため朝から荷造りをし、ゴロゴロとスーツケースを転がしエレベーター・ホールへ向かうと、ヴィンテージのヴィトンのスーツケースを両脇に置いた紳士が立っていた。

渥美清さんだった。

品のいいコートを羽織られた寅さんがこちらを向き、にっこりと微笑んでくださった。俺は深々と頭を下げた。到着したエレベーターに二人で乗り、渥美さんが1階のボタンを押した。ラバーソウル履いて頭を逆毛立て黒装束の2メートル近い宇宙人みたいな俺。心臓がドキドキした。

ゆっくりエレベータが下がるなか、ポツリと寅さんが寅ちゃんにスクリーンの中のあの口調でこう言った。

「旅ですか」

突然の一言になにを思ったか、寅ちゃんは咄嗟に答えた。

「はい。北のほうへ」

その後何度か元旦に寅さんが『男はつらいよ」カレンダーを持って訪ねてきてくれた。

「つまらないものですが、台所の隅にでも貼ってやってください」

上記のような、ほんの一瞬のやり取りがあっただけで、その後元旦にカレンダーを持って訪ねてくるのだから、渥美清、やはり相当にミステリアスな人物だといえるだろう(あるいは、実はBOφWYの大ファンだったとか)。

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      2016/06/01

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