2014年3月9日「原宿シネマ×男はつらいよ」スチャダラパー・アニ館長 イベントレポート

2014年3月9日(日)、スチャダラパーのアニが館長を務める寅さん上映会&トークショー「原宿シネマ×男はつらいよ」が開催されました。

「原宿シネマ×男はつらいよ」は各界の寅さん好き著名人を招き、思い入れのある寅さん作品の上映とそれにまつわるトークを展開するイベント。2012年から毎年開催され、今回で第三弾を迎えます。

過去には、みうらじゅん、濱田岳、森本千絵らが館長を務め、なんと森本千絵の回にはtwitterで噂を聞きつけた山田洋次監督本人が突然会場にやってくるというサプライズもありました(私は一生の不覚でこの神回には参加できず……トホホ)。

第一弾「原宿シネマ×男はつらいよ」館長・みうらじゅんの直筆サイン
第二弾「原宿シネマ×男はつらいよ」館長・森本千絵の直筆サイン
森本千絵の回ではサプライズゲストとして山田監督ご本人も登場!
会場にはくるまやのモデルになった高木屋さんのお団子が並ぶ
スチャダラパー関連グッズも。購入者はアニの直筆サインがその場でもらえる

今回アニがセレクトした作品は第23作『男はつらいよ 寅次郎かもめ歌』。トークショーにはアニの"寅さん友達"として、クリエイター集団ODDJOBを主宰するシンゴスターと、スチャダラパーのアルバムジャケットなども手掛けるイラストレーター・シャシャミンが登場した。

アニとシンゴスターはライブイベントなどで一緒になると楽屋裏でひたすら寅さん談義に花を咲かせるらしく、この日はその与太話の集大成ともいうべき「もしも『新・男はつらいよ』ができるならキャストを誰にすべきか?」について、配役の途中経過報告を行った。

キャスト発表の参考資料にはなんと!シンゴスターの関連ツイートをまとめた当ブログのエントリ「男はつらいよリメイク版のキャストを考える」のページ印刷が配布されました。博=ココリコ遠藤、タコ社長の娘・あけみ=沢尻エリカなど、注目のそのキャスティングは、ぜひこちらでご確認をいただきたい(関係者のみなさま、拙ブログを取り上げていただきありがとうございました!)。

当日配布された拙ブログの印刷資料
突然のことで心臓止まるかと思うくらいびっくりしました

寅さんリメイクキャスト発表後は、引き続きマニアックかつフリースタイルな寅さん談義がみっちりと展開される。さすがにラッパーだけあってフリートークにおいてもアニの言語センスは秀逸。この日も数多くの名言を生み出していました。

アニ「ほら、名前なんだっけあのマドンナ?ワル子やってた人」
(中原理恵を"ワル子"と呼ぶ!)

アニ「一作目の寅さんは後期とは全然違う。エッジの効いたヒリヒリしてる寅さんだもの」
(初期寅さんを"エッジの利いた寅さん"と評する!)

その他にも「寅さんリメイクはいっそジブリでもいいじゃない?高畑あたりにやってもらってさ……」と、アニメ界の名匠を"高畑よばわり"するなど、この日のアニのトークは終始冴えわたっていた(「高畑氏には会ったことがないので、あえて呼び捨てにさせてもらうけど」とのエクスキューズはありました。念のため)。

トークでは「2020年東京オリンピック開会式に寅さんを出そう!」というアイデアも飛び出し、個人的にこれには大いに賛成。ロンドンオリンピック開会式にはあのジェームズ・ボンドが出たのだから、日本を代表する映画ヒーローの寅さんが東京オリンピックに出たっていいじゃないか!

そして45分間のトークショーはあっというまに終了時間となり、最後は出演者三人がオススメする寅さん作品と「もし寅さんに出演できるならどの役で出たい?」の発表で締めくくられた。

シャシャミンのオススメは第1作『男はつらいよ』。配役は米倉斉加年演じるお巡りさんか、博の結婚式で『すいかの名産地』を歌う職工役を希望。

シンゴスターのオススメは第21作『寅次郎わが道をゆく』と第23作『翔んでる寅次郎』。特に『わが道~』では若き日の武田鉄矢のギラギラ感に注目してほしいとのこと。配役はくるまやのお手伝い・三平ちゃんを希望。

アニのオススメは第42作『ぼくの伯父さん』。見どころの他に「このあたりの作品からキャストの表記が手書き筆字からフォントに変わる」という豆知識も披露していた。配役としては「やっぱりオープニングで小芝居をする通行人の役」ということでアパッチけんを希望。チョイスがいかにもアニらしい。

やがて三時間にも及ぶ濃密なイベントは、アニ館長による閉館の言葉で幕を閉じた。最後の最後に「何か告知などあれば」と司会から促されたアニは「えーと……。ないです。」と、期待どおりの淡泊なコメントで幕引き。ここでも実にアニらしい形でイベントを締めくくっていた。

今回の第三弾「原宿シネマ×男はつらいよ」イベントは、次回4月13日(日)開催でいったんの最終回を迎える。気になる方はこの機会に会場へ足を運んではいかがでしょうか。

次回は浅草キッドの玉袋筋太郎が館長を務め、第15作『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』が上映される。寅さんを一度も見たことがない人にとって、玉袋筋太郎の解説付きでシリーズ最高傑作とも言われる『相合い傘』を鑑賞するイベントは、入門としては最適な機会でしょう。ちなみに私も行ってきます。

チケット予約は原宿シネマWebサイトにて。
数に限りがあるのでお早めに。

      2014/05/04

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